つい数日前からオーラソーマ110番の大天使アンブリエルを使用しています(ボトルワーク)。
このボトルを使おう!と思ったきっかけは、オーラソーマのボトルの中にある「タントリックイルミネーションセット」の影響。
オーラソーマのボトルの中にある、レッド、ピンク、コーラル、マゼンタ、クリアーの色の1つまたは複数の組み合わせのボトルを集めた特別なセットです。
このボトルを使い始めるきっかけになったのが、77番のカップ(上クリアー/下マゼンタ)。
タントリックイルミネーションセットの画像をぼーっと見ていたところ、なぜかこのボトルを見ていたら子宮のあたりがきゅーっとなったんですよね。
で、このボトルを使っている最中に気になったのが、今回使っている大天使アンブリエル(上ペールローズピンク/下ディーププマゼンタ)でした。
このボトルの説明を読むと、大天使アンブリエルは、双子座と風の要素(エレメント)に関係している、と書いてあるんですよね。
大天使アンブリエルは、黄道十二宮の大天使の1人であり、双子座の支配天使です。そして宇宙のキリストに関連します。それは宇宙のキリストのツイン(ライトツインとダークツイン)であり、グラストンベリーゾディアックの双子座の地形、ダンドンヒル(Dundon Hill)に関連づけられます。また、オーラソーマタロットの「恋人たち」、イクイリブリアムB6とB84が、双子座と宇宙のキリストに関係します。
双子座を支配する黄道十二宮の大天使とのつながりから、私たちはアンブリエルを光に満ちたエネルギーと考えるかもしれません。また、どの方角にもすばやく動く風(AIR)の元素の質とも関係があります。異なる世界をたやすく移動し、水の一部でもあり、地上にあるものを滋養します。
出典:アートビーイング
一般的に西洋占星術のイメージでは、双子座というとさわやかな少年的なイメージですが、そのイメージとこの大天使アンブリエルのボトル、そしてタントリックイルミネーションセットの1つであるという事実はあまりつながらない気がしていたんですよね。
で、先日Samael Aun Weorの本を読んでいたら、双子座というサイン(星座)は、インド占星術では抱き合う男女(性行為をしている男女)の姿として表現されていた、という一節がありまして。それでピンときたのがこちらの人。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の中のゼフィロス(西風)という男神です。
上の絵の中で、ゼフィロスは女神と抱き合った姿で描かれているんですけど、これ、ある意味では性行為中って感じですよね・・・
ちなみに、このゼフィロスの神話を読むと、一見腹立つような、どーしょーもない話が書いてありまして(笑)
ゼピュロス(Ζέφυρος, Zephyros)は西風の神である。英語ではゼファー (Zephyr)。フランス語とロシア語ではゼフィール (Zéphyr)。アネモイの中で最も温和なゼピュロスは、春の訪れを告げる豊穣の風として知られている。ゼピュロスはトラーキアの洞窟に住んでいると考えられていた。
ゼピュロスは異なる物語の中で、幾人もの妻を持っていたと伝えられている。ゼピュロスは姉妹である虹の女神イーリスの夫であると言われていた。また、ゼピュロスはニュンペー(ニンフ)のクローリスを強引に攫ったが、誘拐後に自らの罪を悔いて彼女を神の地位に押し上げ(神への昇格を主神に願い出て許しを得)、これによって花の春の女神フローラが誕生した。このクローリスこと女神フローラとの間には、果実の神カルポス(英語版)を設けている。ゼピュロスは兄弟であるボレアースと、クローリスの愛を巡って争い、最後にクローリスの歓心を勝ち取ったと伝えられている。更に別の姉妹にして愛人でもあったハルピュイアの一人であるポダルゲー(ケライノーとしても知られる)との間に、アキレウスの馬であるバリオスとクサントスを設けたとも伝えられている。
まあ、ギリシア神話によく出てくる好色な男神って感じなのですね。
で、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」に出てくるこのゼフィロスと抱き合っている女神はクロリスです。
このゼフィロスとクロリスとの話を平たく言ってしまうと
「ゼフィロスは無理やりクロリスをレイプしたんだけど、あとでごめんねー!って謝って自分の奥さんにし、
ついでに単なるニュンフじゃなくて女神にしたてあげた。そしてフローラという女神になった」っていうことです・・・。
さっぱり意味不明な神話ですよね。フェミニストが怒りそうな話w
でも、神話の中で起きていることは文字通り読み解いては行けないと思うんです。
「ヴィーナスの誕生」は「春(プリマヴェーラ)」とペアになっているといわれていますが、「ヴィーナスの誕生」は天上のヴィーナスの話、「春(プリマヴェーラ)」は地上のヴィーナスの話だと思っています。
詳しいことはこの記事では書きませんが、「春(プリマヴェーラ)」の方を見ると、もっと生々しく、このゼフィロスがニュンフであったクロリスに襲い掛かるシーンが描かれています。(下の絵の右側)
ゼフィロスの青黒い肌は、インキュバスを想像させますね(ちなみに私も昔インキュバスの夢を見たことがありますが、そのインキュバスは肌が青黒かったですね・・・悪魔の色なのでしょうか?)。つまり、低次元の男性の性エネルギーの象徴みたいな感じです。
でも、この低次元の男性の性エネルギーによるレイプ被害者になったはずの乙女クロリスが、春の女神フローラになっちゃうんです。
そして、天上のビーナスである「ヴィーナスの誕生」では、なんとゼフィロスとフローラ(クロリス)がラブラブ?に抱き合って薔薇の花をまき散らし、ヴィーナス(愛)を誕生させているという・・・(笑)
動物的な情欲だけの不幸な関係性なのか、それともラブラブの恋人なのか?
(ラブラブ↑)
(不幸な関係↑)
どちらか一方ではなく、まさにその両義性自体が、双子座(抱き合う男女)の中に、そしてタロットカードの「恋人」の中に含まれているのでしょう。
↑このタロットカード(Eternal Tarot)はエジプシャンタロットの一種類と言われています。かなり素敵なデッキなのでおすすめ♡
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通常のウェイト版とは少し違いますよね。どちらかというとマルセイユタロットのバージョンと似ている。
「恋人たち」のカードは、男女の性行為においてしばしばみられる、真の愛と単なる情欲とのどちらを選ぶのか(どちらに傾くのか)、という両義性のイニシエーションを象徴しています。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「春」は、それぞれゼフィロスが物語の始まりを動かしています。
でも、天上のヴィーナスでのゼフィロスと、地上のヴィーナスでのゼフィロスは、全く同じ人物なのに全然違う風貌を見せています。
ゼフィロスの神話と双子座(そして性行為で深く結びつく男女)のエネルギーの中にある両義性は、このブログでもテーマとしている真珠の両義性とも通じているように感じます。
よく、性は聖なるものと言われますが、それだけではないと思います。※そういう意味で、性の解放的なことを一方的に喧伝するのは危ういと思う。
性は、聖なるものにも、邪悪なものにもなりえるし、男女を深く結びつけるものであると同時に、最も傷つけあうものでもある、その両義性にこそ意味があるし、深い神秘があるのだと思うのです。
それは、私たちをキリストに導くものでもあり、地獄に引きずりおろすものでもあります。
大天使アンブリエルとのワークはまだ現在進行形なので、何か気づいたことがあったらまた書いていきますね・・